普遍的な宝物30/50

方が多いです。場内に紅テントを張り劇作家の唐十郎さんがテントで演劇を開催しました
。新宿アングラ文化をけん引すると言われたこともあります。お亡くなりなられましたが根津甚八さんもこの劇団の出身です。歌手の八代亜紀さんもなみだ恋など新宿を題材にしました歌があり、参拝されておられるようです。十一月に開催されます酉の市は、露店が沢山出店しまして盛大なお祭りです。ママさんと参道を歩きました。一緒に参拝しました
。境内には、藤圭子のヒット曲圭子の夢は夜ひらくの歌碑があります。藤圭子は、昭和四十四年九月に新宿の女で歌手デビューしております。私は、大学生当時、お風呂の無い木造アパートに住んでおりました。自分が住んでいる家の近くは、銭湯が二十三時迄の営業でした。二十二時に銀座の喫茶店の勤務を終えて、ぎりぎり銭湯の営業時間に間に合うという感じでした。間に合わない時は、昼にサウナに行ったりしたこともありました。たまに、お風呂に行けない日がありました。そんな時に、ママさんから僕ちゃんとお風呂にはいっているの?と聞かれたことがありました
。匂いがあったのだと思います。ママさんは、私の事を僕ちゃんと呼びます。私が自分のことを僕と言っていたことと、いかにも地方から出てきた一年生という感じの素朴な学生でした。実は、花園神社周辺でママさんとのさわやかなキスシーンを作ろうと考えておりました。隣りにママさんがおられるのです。今ここに。確かに、横におられるのです。私と同じ干支で三回り年長のママさんは、百歳です。お元気でおられる事をお祈りしておりましたが、私は、他界されておられますことを感じました。魂というものが存在してそれを私が感じているのです。ママさんとの約四十年ぶりの再会ができました。大学生以降ママ